夢前町の家
南東外観・・・外観はシンプルな切妻の形状です。外壁のテクスチャは、左官のコテで荒く仕上げています。
1・2階とも、窓が横に連続しています。
北西外観
床・壁・天井は外部の仕上げが室内に入り込み、空間の連続性を感じます。床は黒レンガです。
階段の有る吹き抜けのホールを中心に、1・2階とも回遊できる平面です。
吹抜けに面し小窓があります。家の中に更に内部と外部があり、空間に変化を生み出しています。上部のトップライトからの光はルーバーで拡散し、家の中心でありながら明るい空間です。
階段からリビングを見たところ・・・階段ホールとリビングの間の壁に小窓があり、空間のつながりを感じます。
勾配天井の形は、切妻の屋根形状を反映した物です。
左手の南側の雑木林を望む横長の窓は、LDKの端から端まで連続しています。
LDK
南側に雑木林の斜面があります。LDKは横長の窓から、その眺望を楽しむ事が出来ます。風景を綺麗に切り取る様、窓の高さは丁度目線の高さです。
リビングに面し、スタディルームがあります。小窓でつながり、それぞれの空間の様子をうかがい知る事が出来ます。スタディルームは、床を1段上げています。
スタディルームの小窓・・・階段ホールから、一段小上がりしたスタディルームに入る事が出来ます。家の内部にも空間と空間の間の窓があり、室内でありながら内外の差を創り出しています。
寝室・・・雑木林を横スリットの窓から見ることができます。
concept
敷地は幹線道路から奥まった位置にあります。小さな集落内で、前面道路は数件の住宅の車の往来があるのみの静かな環境です。南面に小高い雑木林があり、室内からの眺望が期待されました。
外観はシンプルな総2階の切妻の形状です。外壁はテクスチャが強く出る、こて押えの仕上げを採用されました。
内部は吹抜けの階段ホールを中心に各階で、回遊できるプランです。階段ホールの上部には屋根からのトップライトがあり、建物の中心に位置しながらも明るい空間です。室内の中に更に、階段ホールという室内の外部、それ以外の室を室内の内部と設定し、変化のある空間を創り出しました。
data
・所在地:姫路市
・用途:住宅
・設計、監理期間:2012年7月~2013年6月
・規模、構造:
①延べ面積:121.42㎡
②木造2階建て
・担当:川添純一郎建築設計事務所 植村 卓也
・構造設計:正木建築設計事務所
・設備設計:サンキエンジニアリングサービス㈱
・施工:㈱須々木工務店
photo:冨田英次