上大野の家

北面外観・・・シンプルな切妻の形状です。

玄関の床は墨要りモルタル、壁はラワン、天井は木毛セメント板とし、素材感を強く出しています。

階段・・・箱の隙間を上がっていく感じです。

LDK・・・切妻の1ルームの中に2つの箱を配置しています。リビングはその隙間に出来た空間です。
開いた空間、閉じた空間があり家の中に変化を感じます。

LDK・・・床はナラ材のヘリンボーンです。
ダイニングテーブルは天板:ナラ材、脚部分:黒皮鉄でデザインしました。

キッチンは天板:ステンレス、袖壁:コンクリート打ち放しの製作品です。

階段・・・床の板は壁から持ち出しています。

階段の吹抜け

箱と箱の隙間の先に空間が広がります。

切妻の屋根形状に合わせた天井形状です。
中2階の各室を分ける間仕切壁は上部を開放し、家の一体感と広がりを感じるようデザインしました。

リビング見下ろし

室内の壁にも窓があり、内部に空間の奥行きを感じます。

リビング夜景・・・ペンダントの照明器具は、壁から持ち出した黒皮鉄のパイプから吊るしています。

和室・・・引戸を閉じると壁の素材と、表面の木目が合います。

洗面脱衣室

外観夜景
concept
敷地の周辺は住宅などに囲まれています。また、十分な広さの庭や、隣地からの距離の確保が難しい条件でした。その為、窓はプライバシーを確保し、光と風を取り込む事が出来るよう配置しています。
外形は、切妻のシンプルな形状です。内部はワンルーム空間です。其処に、コアとなるボックスを2 つ、配置しています。コアの中には、キッチン、浴室、洗面、寝室、子供部屋などがあります。そのコアの隙間にリビングと階段を配置し、変化のある空間を創り出しています。
data
・所在地:兵庫県姫路市
・用途:住宅
・設計、監理期間:2013年10月~2014年8月
・規模、構造:
①延べ面積:103.53㎡
②木造2階建て
・担当:川添純一郎建築設計事務所 植村 卓也
・構造設計:ルート構造設計事務所
・設備設計:サンキエンジニアリングサービス㈱
・施工:㈱ハウスインフォ
photo:冨田英次