東雲町の家
西側外観・・・切妻屋根のシンプルな形です。窓は無く、エントランスポーチのみが見えます。
LDKはワンルームの空間です。キッチンとダイニングテーブルは一体の形としてデザインしています。一番奥の壁に引き戸があります。引戸の後ろには、背面収納とパントリーとWCへの入口が隠れています。
室内の南面に階段を含めたライトウェルを設けています。上部の窓から光と風を通します。
キッチンの側面はモルタル、天板はステンレスという組み合わせです。引戸の後ろには、背面収納があり、その両サイドからパントリー、WCへと回遊することができます。
右側の壁は北になります。テレビの棚の下にもスリット窓があり、室内に風を通します。
階段とリビング
階段ホール・・・ライトウェルとなり、上部の木製ルーバーから光が落ちてきます。
ライトウェル・・・ルーバーの上部に採光用のトップライトと、通風用の窓があります。
ライトウェルに面する2階の廊下の壁に小窓を設けています。こちらも光と風の抜けをつくりだします。
洗面台
玄関ポーチ
外観夜景
concept
敷地は姫路市の市街地にあり、南側の隣地に3階建ての駐車場が建っていました。南面からの採光が望めない敷地でした。また、北側には駐車場があり、大きく窓を設けることができません。
それらの条件の中で、室内に明るさをもたらし、風を通す事ができるかを検討しました。
外観は切妻屋根のシンプルな形状です。西面の道路側にはエントランスのポーチのみを見ることができます。
室内の南面に階段を含めたライトウェルを設けています。その上部には木製のルーバー、更にその上には採光用のトップライト、通風用の窓があります。トップライトから降りてきた光はルーバーで拡散され、2階、1階へと光をもたらします。1階のリビングの北面に通風用の横長の窓があります。夏季、この窓から風を取り込み、南の上部の窓へと風を流します。
data
・所在地:兵庫県姫路市
・用途:住宅
・設計、監理期間:2019年8月~2020年9月
・規模、構造:
①延べ面積:89.44㎡
②木造2階建て
・担当:川添純一郎建築設計事務所 山﨑道朗
・構造設計:ルート構造設計事務所
・プロデュース、施工:㈱ハウスインフォ
photo:冨田英次